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2011.09.27 (Tue)

KANSAS

KANSAS

1974/KIRSHNER


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ここに来てKANSAS。遂に真っ当なアメ公のレビューとなりますよ。
こちらは1stアルバム。1974年ってのは個人的にビックリです。もっと遅いかと思ってました。

もう既に何度か申し上げてますが、やっぱり私はアメ公のロックが嫌いです。「何が」とかそういうのを通り越して、とにかく面白く感じられないのです。いや、あくまでも個人的に、ですのでお間違いの無いように。
それでもやっぱりKANSASですもの。もはやアメリカン・プログレの代名詞っぽくなってしまっている(のかしら?)バンドですので、さすがにスルーするのは如何なものか、って事で、この1stからの5枚セットでお安いエディションがあったので購入させて頂きました。

まぁ、何と言うか、もう衝撃です。
再生するや否や、オープニング・トラックの「CAN I TELL YOU」でいきなり大音量で飛び出すヴァイオリン容赦無く弾きまくる。ちょうどCURVED AIREDDIE JOBSON のヴァイオリンに衝撃を受けたのに近いものがあると思います。「俺が主役だ。」と言わんばかりに鳴り響くなんかちょっと雑っぽいフレーズ、そしてそれをバンド全体の勢いでカヴァー。基本的にコーラス体制となるヴォーカルがまた説得力を増してますね。リードの人は(リードは2人いるらしいのですが)ハード系の伸びのあるタイプの声なので、とてもキャッチーで聴き易いです。そんでまたちょっと裏方っぽいけれども、ハモンドが結構やりたい放題で良いんですよね!
つまるところ、あらゆる要素が無駄なく突っ走るのです。このオープニングは聴き手の心を掴むには充分過ぎる名曲です!

続く「BRINGING IT BACK」は、なんともアメリカっぽいロックンロール的リズムでグイグイ進む曲(カヴァー曲らしいですね。存じ上げませんでした。斬新な解釈ですよ!→J.J. CALE「BRINGING IT BACK」)。これだけなら私にはマイナス要素なのですが、最初のハモンドとピアノの軽快なユニゾン(?)に始まり、相変わらず暴力的に弾きまくるヴァイオリンによって隅々まで装飾が施され、抑揚、情緒が存分に味わえる曲になっています。
いや、2曲目の時点で痛感します。このバンド、多芸過ぎます。
ピアノをバックにしっとりと歌い上げるバラード「LONELY WIND」も充分な秀曲。徐々にドラム、ヴァイオリン、ハモンド、ギター、ベースが増えていき、サビでコーラスと共に頂点に達する、という王道的感動ルートをバッチリ押さえてしっかり形にしてしまう辺りは圧巻です。

なんかもうどこまでもアメ公的なリズム、あるいは特にベース・ライン辺りに平坦な印象を受けることが多いのですが、あらゆる曲に於いてその上に乗せられる装飾が美しすぎて、納得せざるを得ない仕上がりとなっているのです。前述の通りのハモンド&ピアノのツイン・キーボード体制とヴァイオリンの影響が圧倒的に強いですね。
ハード的要素を多分に含みながらも、やっぱり暴れちゃうプログレ精神が前面に押し出された「JOURNEY FROM MARIABRONN」ではシンセまで大活躍。なんかマヌケで愛らしいイントロからヴァイオリンが飛翔し、それをギターとベースが凶悪に重いフレーズで支える。そして序盤のキワモノっぽさが嘘のようにキャッチーで格好良いヴォーカルが入ります。
正直言ってごちゃ混ぜ。なのにあらゆる要素が的確に威力を持って訴えかけて来るのです!中盤のベースとヴァイオリンの盛り上がり、続くハモンドをバックにしたシンセのソロ、そして冒頭に回帰した後に響くクライマックスの叫び!ああ、なんだこれ、無敵ではありませんか!

まぁ、その続きに急にリラックスした「THE PILGRIMAGE」なんて曲を入れちゃうのはいかがな物かとは思いますが・・・・・・。
ラストは10分近い大曲「APERCU」。これは・・・・・・、長い必要は無かったかなぁ?w
比較的シンフォニックに纏め上げてるのですが、ちょっと曲展開を多彩にしようとし過ぎた感じはあります。でも、中盤の武装したポルカみたいな(意味不明)愚直なリズムの上でヴァイオリンが踊るパートはやっぱり素敵です。まぁ、曲全体としても平均点は軽く超えちゃってる気はするのですが、それまでの無敵の演奏から考えたらちょっと劣りますかね。

確かにアメリカっぽくて疑問符を浮かべてしまいそうな部分はあります。しかし、それをあらゆる装飾、圧倒的パワーで思いっきり強引に纏め上げてしまう技術は素晴らしいと思います。少なくとも、ブリティッシュ至上主義だった私には充分過ぎる威力を持ったアルバムです。
この作品をKANSASのベストに挙げる方って少ない気がするのですが、本作を聴いただけの私としては、コレを超えるアルバムなんて創れるのかしら・・・・・・?と不安になってしまいます。
それぐらい全体的に見て素晴らしいアルバムである事は保証致します。まぁ、他のアルバムもじっくり聴いてみることにしましょう。





           

          

【More・・・】

まぁ、ツッコミたい方もいらっしゃるでしょうが、私にとってはツイン・キーボードとヴァイオリンの威力が強すぎて、ツイン・ギターについては何も書いておりません。

あえて言うなれば、ラストの「APERCU」でのギターが印象的なので、気になる方は是非どうぞ。



ってかね、素人の私としては、ギターよりキーボードの方がワクワクするんだ・・・・・・(・ω・`)

テーマ : プログレ ジャンル : 音楽

タグ : プログレ KANSAS カンサス アメ公 無双 アメ公のくせに やるじゃない<ニコッ



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*Comment

■お久しぶりです

ここ二三日、GenesisのFoxtrotがブームな勢いでやってきました
(※テスト期間中)
KANSASはアメリカだったのでノーマークでした。。。

こいつらやるなww
男性のアメリカ声はまぁ可も不可もなくですけど、
ハードロックがいい感じに作用してますね。
要するにヨーロッパは牧歌的でもなく、
なよなよした感じのバンドが後を絶たない(?)から(笑)
とりあえず楽器は音作りも抜群で文句なしです!!
あ、なんか幻想的な(エコーズ的な)バンドか曲を教えてくれたら幸いです

なんかうちのバンドのギターがFloyd好きでびっくりしたこの頃の
ひぷのすでしたww(クラスの軽音にも一名)

P.Sいつも一方的にバンドの押し付けして申し訳ないですが、
Opethのdevil's orchardは今年の曲とは思えない
ハモンド活躍チューン
ひぷのす |  2011.09.30(金) 18:21 |  URL |  【コメント編集】

■おひさしぶりですー。

GENESISは最近PHIL COLLINS時代ばっかり聴いてますが、それでも『FOXTROT』は永遠に忘れられない名盤ですね!

KANSASは私も完全にノーマークだったので、本当に衝撃でしたね。
メリハリというか、とにかくカチッとした構成が本当に美しいアルバムでした。

幻想的な・・・・・・。
実は未だにFLOYDに馴染めていない未熟者なのですが、いざ考えてみるとやっぱりFLOYDって唯一無二の個性ですねぇw
情緒とか柔らかさで言えばMIKE OLDFIELDの初期4作とかが当てはまりますかね。陰鬱さとかには欠けますが(・ω・`)
あとは、幻想というか、マジで内面空間に閉じこもりたい場合はドイツ人(ぇ
初期TANGERINE DREAMとか、KLAUS SCHULZE系列の作品なら恐らく鬱病に近い感覚が得られると思います。
まぁ、ギターの比重が圧倒的に低い、あるいはギターレスとかが多いので、FLOYDからは離れてしまう印象が強いですが。

「もうちょっと明るいのがいい」とか「もう少し攻撃的なのがいい」とかいう場合はまたご連絡下さい。
適切なアドバイスできなくてごめんなさいね(・ω・`)
こっちもまだ若手なもんでw

OPETHって重たすぎるイメージだったんですけど、この曲は・・・・・・いや、重たいのは相変わらずですけど、確かにハモンドがワーワー言って面白かったです。今年かぁ・・・・・・w
霧幻露 |  2011.09.30(金) 19:43 |  URL |  【コメント編集】

■テストは終わっていないが

ありがとうございます!

やっぱり打ち込みっぽいほうが実は幻想的だったりするんですね^^;
ここにささやくように歌って人力の演奏で…って妄想しながら聴くとします←

……最終ないなら作るか←
ひぷのす |  2011.10.04(火) 14:33 |  URL |  【コメント編集】

■ごくろうさま。

打ち込みっぽいほうですかぁ・・・・・・、メイン守備範囲の英国勢には見当たりませんねぇ><

そうだ、無いなら作ればいいんですw

そして、テスト終わってからにしなさい!
霧幻露 |  2011.10.05(水) 06:53 |  URL |  【コメント編集】

■突然失礼しますよ。

音楽レビュー系のBlog立ち上げに何度も失敗しました小生が乱入です。
Kansasは名前からしてモロアメ公なわけですが、意外にも日本とドイツの偏狭なプログレマニアの評判が高かったりするのですよ。俺も大好きでしてね(でも1980年代はさすがにアレでした)。

ファーストはジャケ写買いでした。何かアメリカの江田島平八な感じがしたのでw …聴いているうちに思わず正座するほどのクォリティでした。意外に思われるかもしれませんが、実は演奏力のあるバンドって当時はあまりいなかったんです。ヴォーカルかギターの音が大きいだけで何とかなった時代でした(もちろんCrimsonとかは凄まじく例外)。そこに構成と演奏力でガチンコで切り込んだのがKansasなわけでして、彼らの苦闘はとりあえず1970年代一杯続くわけです。
崩れ |  2012.01.03(火) 00:08 |  URL |  【コメント編集】

■コメント有難うございます!

乱入して頂き有難うございます!そして返信遅れ申し訳ありません><

KANSASは本当に聴いた瞬間にビビっと来たバンドです。確かに日本での人気は強いですね。
アメ公ってだけで聴かないのはさすがにダメかと思い知らされました・・・・・・。
演奏力ってのを正当に評価できる自信はありませんが、たしかにKANSASはガチンコで切り込んできた感じがバッチリ伝わってきます。5枚目まで持っておりますが、基本的に何の不安も無く楽しく聴けるってのは本当に凄い事だと私は思っています。80年代がアレらしいのはウワサでも聞いておりますが、まぁ適度にお付き合いして行こうと思います。

最後に一言。江田島塾長ではありません。断じて!w
霧幻露 |  2012.01.09(月) 02:46 |  URL |  【コメント編集】

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