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2010.04.11 (Sun)

WE CAN'T DANCE

GENESIS

1991/VIRGIN


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絵本の表紙みたいなジャケットのGENESISの14th。
現在は再結成してるそうですが、このアルバムで一時解散となります。

どういう経緯かは知りませんが、最近中古屋(と言ってもブックオフとかですが)でゴミのような値段で売り捌かれている本作。でも一応全英1位全米4位を記録した売れまくりアルバムなんですね。
ラインナップは後期、つまりPHIL COLLINSMIKE RUTHERFORDTONY BANKS の3人編成です。

世間的には「プログレッシヴ・ロックへの回帰」っぽい評価を受けているそうですが、GABRIEL 脱退後の作品は「WIND AND WUTHERING」しか知らない私にとっては完全にポップ。開放感ありまくりの音楽はかなり寂しく感じてしまいます。
と言うか、何よりこの90年代初期くらいの爽やか過ぎるキーボードとドラムの音色が嫌いで仕方無いのです(・ω・`)
キーボードとドラム・・・・・・。この時期のGENESISの要素の大部分ですがな!

完全に個人の趣味の問題にはなってしまいますが、上記の様な緊張感の無さ過ぎる音楽プログレ馬鹿の私には説得力ゼロでした。
もちろんこんな時代に70年代みたいな泥臭いプログレ音楽をリリースしても商売にならない事くらいは理解していますが、やっぱりここは素直な感想を書かせて頂きました。

最後に一応書いときますけど、別にCOLLINS のボーカルが嫌いとかじゃ無いですよ?「WIND AND~」は結構好きなんで(゚∀゚)




参考トラック:「NO SON OF MINE」「I CAN'T DANCE」「FADING LIGHTS」

「I CAN'T DANCE」のPV可愛いなぁw
確かに今一度聴いてみれば「FADING LIGHTS」だけはプログレ回帰を果たせてる気もしますね。





           
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2010.08.04 (Wed)

NURSERY CRYME

GENESIS

1971/CHARISMA


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さて、やっと来る所まで来ましたね。最高のジャケットが目印のGENESISの3rdです。
(前作からと言う方もいますが)ここから黄金期が始まるんですね。

まだまだKING CRIMSON=プログレ」程度の知識しか無かった頃、Wikiだの何だので調べて「プログレ5大バンド」なる言葉を知り、YESEL&Pと進んできて手にしたのがこの作品です(正確にはTHE MOODY BLUESCARAVANなどを聴いてますが)。
私のような浅はかなプログレ人生を歩む人間であれば解ってくださるように、このバンド、YESのように万華鏡ワールドを作りもしなければEL&Pのようにイケイケ馬鹿プログレでもありません。
最初の感想で言えば、ズバリ「地味」
異論も大いに認めますが、私にとっては結構地味です。このバンド。

で、そのイメージを良い方向へと転換したのが「THE MUSICAL BOX」のライブ映像です。
どんな映像?と言われると見てくださいとしか返しようがありませんが、1曲の中に存在するドラマ性を全身で表現するPETER GABRIEL の姿には感動してしまいました。
まさにこのアルバムの顔である「THE MUSICAL BOX」は、物静かな幕開けから徐々に勢いを持って膨らむ中盤、そしてGABRIEL の痛切な愛の言葉が響くクライマックスまで10分を一気に聴かせる名曲です!
ライブ映像とともに是非!無敵ですから!パフォーマンスも!w

何だかんだ言ってやっぱりまだGENESISの魅力である『叙情性』について行けていないのできちんと評価することはできませんが、それでもごちゃごちゃドタバタと楽しそうに演奏する曲は素直に聴けて大好きです。
「HAROLD THE BARREL」みたいなの、楽しいですよね!
メロトロン、オルガンが響いてコーラスも美しい「THE FOUNTAIN OF SALMACIS」も素敵。結構ドラムが超絶技巧でびっくり。やっぱすごいんだ、PHILL

こういうのがあれらしいです、純英国的、とかいうやつです。
ちょっと曇った感じの作風が好みに合うか否かが分かれ目ですね。その曇った感じの中で浮きもせず隠れもしない絶妙なHACKETT のギターも聴き所です。
かの「FOXTROT」すらまだ聴けていない未熟者ですが、恐らくちょい高めのテンションとかを踏まえてもこのアルバムが入門に最適かと。

久々に聴き直してみたら結構ハマれました!
「THE RETURN OF THE GIANT HOGWEED」もすごい楽しいじゃない!



「THE MUSICAL BOX(LIVE)」
↑俗に言う「男前バージョン」
個人的な見所をだらだらと。

1:男前。後に妖怪へと進化するGABRIEL のかつての姿。結構良い男。
1.5:でも実はHACKETT の方が意外にさっぱりと男前。
2:やっぱり演劇がかったボーカル。完全に世界に入りきった感じが感動を生みます。
3:COLLINS のバックボーカル。妙に笑えるのは何故。「ひぁかんざげぇぉ~ん」w
4:HACKETT のソロ。一気にテンションが上がる部分。タンバリンも相まってやっぱり最高です!
5:BANKS演奏は素晴らしいのに動きがぎこちない。うんしょ、うんしょ、みたいなw
6:8分、「I've been waiting here for so long」から。ボーカルの感情移入がもはや神。泣く。

7:RUTHERFORD映像的には空気w




↑伝説の「妖怪バージョン」
GABRIEL がやりたかった事、1つのステージとしては明らかにこちらの方が上です。
コメントでも流れるとおり「格好よく見えてきたw」「イケメンに見えてきたから困るw」という感じですw
見所は上記のように、貫き通された演劇性です。ラストのジジイモードの歌声、「Now!Now!Now!Now!Now!」の時の照明がヤバい!w





           

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2012.01.09 (Mon)

TRESPASS

GENESIS

1970/CHARISMA


Genesis-Trespass---Pink-S-135015.jpg


なんかもう全体的に地味。
お馴染みGENESISの1st・・・・・・もとい、2ndです。

恐らくある程度プログレに足を突っ込んだ方であればご存知であるように、このGENESIS、イギリス5大バンドの最下位辺りに位置付けられちゃう事が妙に多いバンドですが、正式なデビューは1969年となっています。
そのデビュー・アルバム、その名も『FROM GENESIS TO REVELATION』は、まぁ時代を反映するかのような小気味良いポップ・ロックに仕上げられたものの、な~んかイマイチ感が拭えずに(※個人的見解が多く含まれております。)売り上げもサッパリ。結局DECCAレーベルにも見限られちゃったのですが、メンバー達は諦める事なく活動を継続。RARE BIRDの前座やら何やらを経てCHARISMAレーベルに拾われ、約1年半の後にこの2ndをリリースする事となったのです。

正直言いまして、1stについては何度聴いても愛着がわかないので今のところレビューは割愛させて頂きますが、ストリングスを盛大に取り込みながらポップに仕上げられた前作のその作風からの変化はまさに驚愕の一言に尽きます。そう、完全に「どうしてこうなった」状態です。
1曲目の「LOOKING FOR SOMEONE」の最初の最初っから既にその異質さは見えまくり。確かに60年代的ポップ・ロックのバラードのような流れを引っ張っているとも考えられるのですが、BANKSオルガン、ピアノのシンフォニックな主張を筆頭にプログレ的な仕掛けが至る所に見受けられ、「やっぱ別バンドなんじゃねーの?」としか言えない印象を受けます。それで、前作からどんな大きな変化があったのかと考えてみたら「ドラマーが変わりました(`・ω・´)<キリッ」なんて言うもんだから困ったもんですよね。やかましいわ
いや、まぁそれも大きな変化なのは事実ですが。このJONATHAN MAYHEW さん、この後に加入するPHIL COLLINS に比べて技巧云々よりも、とにかく手数が多くてパワフルな印象を受けます。BANKS のキーボードやらPHILLIPS のギターがどこまでも叙情的な空気を演出するのに対して、この元気なドラムが曲にロック然りとした"ノリ"というか、躍動感を与えてくれているような気がします。

前述の通り、このアルバムにてバンドを脱退するANTHONY PHILLIPS のギターもまた特筆すべきものではありますね。と言っておきながら、実は素人の私にはこれと言って特徴が掴めないのですが・・・・・・(・ω・`)
あえて言うなれば2曲目の「WHITE MOUNTAIN」が良い例でしょうか。
哀愁漂いまくりの透き通ったアコギの音色の美しさは、もしかすると後の名曲「SUPPER'S READY」のオープニングを凌ぐ程のものなのかも知れません。単純なフレーズなのに妙に耳に残るBANKS のオルガンが結構いい所を持っていってしまうのもまた事実なのですが・・・・・・。
まぁとにかく、ほとんどの曲に於いて流れるようなアコギの音が響き続けるというのはこのアルバムの大きな特徴と考えていいでしょう。そしてそのアコギ上に美しくもちょっぴり力強いキーボードが重なってこそGENESISの音楽性の基礎が確立されるワケです!
特にオルガンとピアノのテンションが最高潮に達する瞬間がたまらない「STAGNATION」などは必聴だと思います。

ところがどっこいラストの「THE KNIFE」はなんとも異質な曲。
後にもライヴでの人気曲となるのですが、とにかくこれまでのアルバムの物静かな雰囲気を踏み倒すかのようなオープニングは本当に強烈です。他の曲では失礼ながら驚くほど影の薄かったRUTHERFORD のベースは、もう若干音割れしちゃってるんではないかと思うほどに響き、MAYHEW は妙に重く響くスネアを鳴らしながらやたらシンバルに手を出しPHILLIPSエレキギターをギュインギュインと弾きまくります。BANKS のスタッカートの効いた(?)跳ねるようなフレーズもこの頃から健在。私はもはや一種の凶悪さを感じてしまいます。これは本当に素晴らしい超名曲です!

全体を通して考えてみれば、このアルバムでBANKS のキーボードの技術の基礎がほぼ完成されたというのがかなり大きなポイントであるような気がします。以降のどのアルバムにも劣らない躍動感と美しさを兼ね備えたオルガンとピアノの響きは、是非多くの方に聴いて頂きたいと思います(ただし、ある程度初期GENESISの別の作品を聴いてから触れるべきだとは思いますが)。
また、今回レビューを書くために全体を聴き直してみて感じた事が、このアルバムの全ての要素が後の名曲「SUPPER'S READY」に直結しているのではないかという事です。あくまで一個人の見解ですが、このアルバムを濃縮すれば「SUPPER'S READY」になるのかと思うと、また別の面白さが出てくるかと思います。

さて最後に、この時点で全く触れていない我らがアイドルPETER GABRIEL に関して書かせて頂きましょうか。
はい、ご想像の通り、彼はこの作品でも平常運転です!





           

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2014.01.26 (Sun)

FOXTROT

GENESIS

1972/CHARISMA


Genesis-Foxtrot.jpg


今さらこれについて書く必要があるのかどうかは疑問ですが。
みんなのアイドルGENESISの4thです。
愛すべきGENESISの黄金時代を象徴するアルバム・・・は次作ですか(真顔)。

このブログを読んでくださる方ならば、まぁ得てしてこれはお聴きになってるとは思いますし(そうでなければGENESISが猛烈に嫌いか)、私自身の音楽知識の浅さからしてあんまり語ると恥を晒すだけなので、簡潔に書いちゃいましょう。
前作『NURSERY CRYME』がそこそこ売れて、ライヴも順調。PETER GABRIEL は前髪剃ってお馴染みの妖怪モードに突入、そんな時期にこのアルバムは制作されました。

アルバムのオープニングは「今からすごく面白い曲始まるよ・・・。」と言わんばかりのメロトロンの音色で始まる「WATCHER OF THE SKIES」GABRIEL 在籍時のライヴの定番曲(基本的にオープニング?)となるこの曲は、印象的な『デデデデッデッデッデッデッデデッデデデッデデデッ』のリフにBANKS のオルガンが崇高な何か(抽象的)を添える名曲です。
物語を語りかけるようなGABRIEL のヴォーカルとコーラス、そして妙にシンバルの手数の多いCOLLINS のドラムも合わさり、ノリはあるのに高貴さもあるというとっても不思議な曲が生み出されているのです。個人的な想像力を用いれば、さながら神話世界のような空間が味わえます(?)。

その他、前作『NURSERY CRYME』の流れを継承するような、ピアノの美しい流麗な「TIME TABLE」、お馴染みのストーリー仕立てでドタバタと進む「GET'EM OUT BY FRIDAY」、6分の中にアコギの爽やかさ、引くほど荘厳なメロトロン、オルガンと荒ぶるベースと様々な要素を詰め込みまくった「CAN-UTILITY AND THE COASTLINERS」など、だいたいいつも通りの、モッサリした中に美しさや躍動感のあるGENESIS節が存分に味わえるようになっています。
でも地味っちゃあ地味なんですよね。別に演奏が静かすぎるとかそういうワケでもないのに、どこか漂う地味っぽさ。まぁそれがGENESISの醍醐味だとかそうでないとかそんなお話があるのですが。

そしてアルバムの最後に待つのはGENESIS史上で最も長い20分オーバーの大作、「SUPPER'S READY」です。
もし未聴の方がいらっしゃるならば、これは個人的には最初にまずライヴ映像を観ることを強くお勧めします。やっぱり尺の長い曲は視覚的印象も使わないとダラダラと聴いちゃいますし。(GABRIELの生歌はヘタクソですけど・・・。)

最初のパート「LOVER'S LEAP」は流麗なHACKETTRUTHERFORDBANKS の3人の12弦アコギ(だ、そうです)のアルペジオとGABRIEL の優しいヴォーカルで始まります。ゆったりとした曲の流れはエレピを加えて進み、「THE GUARANTEED ETERNAL SANCTUALY MAN」でリズム隊を加えて2ndアルバム『TRESPASS』のような世界に入り込みます。
あ、そういえば『TRESPASS』の記事の時にも書きましたが、私はこの曲「SUPPER'S READY」は、まさにその『TRESPASS』の世界を濃縮したようなものだと思っていますので、是非比較しながら聴いて頂けると幸いです。

第3パート「IKHNATON AND ITSACON AND THEIR BAND OF MERRY MAN」ではHACKETT のギターも大活躍。というかそれがメイン。吠えるしタッピングはするし。なんというか全員で空に向かって駆け上がっているような、元気な開放感があります(意味不明)。
続く「HOW DARE I BE SO BEAUTIFUL?」で雰囲気は一転。暗く静か空間でゆっくり・・・・・・しなかった!
『A flower?』の掛け声(?)とともに一気に第5パート「WILLOW FARM」に突入!跳ねるようなリズムに重力を増すようなドラムとメロトロンという若干矛盾したような曲調で、なんかもうふざけてるんだか真面目なんだかよくわからないカオス状態が続きます。ライヴならお馴染みのお花マスクが見れます。はい、お馴染みの。
長い曲もいよいよ佳境(それでも残り8分くらいありますが)。第6パート「APOCALYPSE IN 9/8(CO-STARRING THE DELICIOUS TALENTS OF GABBLE RATCHET)」は、文字通り9/8拍子の『ドッ↓ドッ↓デッ↑ドッ↓デッ↑↑ドッ↓ドッ↓ドッ↓デッ↑』という特徴的なリフが延々と続くパートです。不安感、力強さ、その他様々な感情を呼び起こさせるような空気の中、BANKS の格好良くも愛らしいキーボードソロが響き、そして『666! is no longer alone!』で始まるGABRIEL の叫ぶようなヴォーカル!これこそが最大の聴きどころです!ちなみにこのパートのCOLLINS のドラム、なんかもう非常にややこしくて面白いので、是非一度きちんと耳を傾けてみてください。
ラストは「AS SURE AS EGGS IS EGGS(ACHING MEN'S FEET)」。序盤のフレーズが豪華になって再登場。荘厳で壮大であることだけを追求したような、まさに”大団円”といったようなエンディングで23分の大作は幕を閉じます。

あー、はい、簡潔に書くとか言いながら、やっぱりダラダラと書いてしまいました・・・w
大好きなんです、「SUPPER'S READY」。確実に私がGENESISにハマるきっかけとなった曲ですし、非常に愛着のある曲です。そしてこのアルバムもまた、言葉にはし辛い欠点はありますが、やはり愛すべきアルバムなのです。
プログレ5大バンドの最底辺みたいな位置付けで、やっぱり地味で華のないGENESISが、地味でも地味なりに派手さと大袈裟さ、豪快さを追求し始めた最初の成果がここにはあると思います。

GABRIEL 期の個人的最高傑作、是非もっと聴いてあげてくださいませ。





  

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