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2012.03.09 (Fri)

CAPOLINEA

BANCO

1980/DISCHI RICORDI


capolinea.jpg


世界一見てくれの悪いヴォーカリストの寝そべる姿を惜しみ無くフィーチャーしたBANCO DEL MUTUO SOCCORSO(名義上は単にBANCO)の初ライヴ盤です。
売る気が無いとしか思えない。

これがBANCOについての初レビューです。これは、ある程度ご存知の方からすればまさに意味不明なチョイスでしょう。
BANCO DEL MUTUO SOCCORSOといえば、イタリアのプログレを代表するバンドの一つであり、知名度ではPFMAREAなどに肩を並べると言えます。そして、その作品の中でプログレ・ファンからの人気が最も高いのが1st『BANCO DEL MUTUO SOCCORSO』から3rd『IO SONO NATO LIBERO』までの初期3枚のアルバムです。(あんまり断言するのはよろしくないのですが、だいたいどこでもこんな感じに言われているので、ここは便乗させていただきますw)
ところが非常に残念な事に、私はこの作品を手にした時点、そしてこのレビューを書いている時点でさえも、その初期3作品を所持しておりません。持っていたのは『DONNA PLAUTILLA』というこれまた絶妙過ぎるアルバムのみ(これについては解る方のみニヤニヤしながら馬鹿にして下さい)。つまり、ざっくりと言ってしまえば、この『CAPOLINEA』こそが私にとっての実質BANCO入門作品となってしまったのです。

ものすごく個人的な長い前振りで申し訳ありませんでしたが、結局の所、私はBANCOというバンドのイメージを全く持たない状態でこのライヴ盤に触れております。
なぜここまでしぶとく書いているかというと、このアルバムがそれはもう賛否両論で荒れまくりな1枚だからです。そして、私にとっては『永遠の名盤』と呼べるほどの愛聴盤なのです。

↓収録曲は以下の通りです。()内はオリジナル収録アルバム。↓

1.「IL RAGNO」(『COME IN UN'ULTIMA CENA』)
2.「CANTO DI PRIMAVERA」(『CANTO DI PRIMAVERA』)
3.「750,000 ANNI FA... L'AMORE」(『DARWIN!』)
4.「CAPOLINEA (PARTE 1)」
5.「CAPOLINEA (PARTE 2)」
6.「R.I.P.」(『BANCO DEL MUTUO SOCCORSO』)
7.「GAROFANO ROSSO」(『GAROFANO ROSSO』)
8.「NON MI ROMPETE」(『IO SONO NATO LIBERO』)


それまでの8枚のアルバムの内、『... DI TERRA』を除く7作品から満遍無く選出するという良心的なんだかそうじゃないんだかよく解らない選曲。書き遅れてしまいましたが1979年11月28、29日のミラノ、カポリネア・ジャズ・クラブでの公演を収録しております。

なぜこのアルバムが賛否両論の問題作なのか、それは1曲目の「IL RAGNO」を聴けばすぐに理解できます。
捉え方によっては妙に安っぽいシンセの跳ねるようなフレーズ、同じく跳ねるようなテンポの良いベース、そして妙に能天気なブラス。そう、完全にディスコ・ミュージックを取り入れたアレンジが施されているのです。
曲の全体的な仕上がりとしては確かに力強いロックになっているのですが、とにかくディスコ調。後でオリジナルの曲を聴いて驚いたのですが、本当に原曲が迷子としか言いようのないブッ飛んだアレンジで全ての曲がポップに生まれ変わっています荘厳さ?くすんだ色合い?ねーよ、そんなの!

ところがそれらのアレンジは、はっきり言って一切の無駄がなく、"ノリ"を極限まで追求した恐ろしいほどのクオリティを誇っているのです!イタリアン・プログレの至宝とも言えるFRANCESCO DI GIACOMO のヴォーカルもいつにも増してノリノリです!
「IL RAGNO」巧みな変拍子はどこまでも親しみ易く聴き手を惹き込み、「CANTO DI PRIMAVERA」ではGIACOMO おじさんのリラックスした伸びのあるヴォーカルに小刻みなコンガのリズムが見事にマッチします。
悲しげなピアノで始まる「750,000 ANNI FA... L'AMORE」では、それまでの曲でも猛烈に目立っていたGIANNI COLAIACOMOヌルヌルとした(?)ベースRODOLFO MALTESE の乱舞するギターと共に大活躍。このくぐもった音色のベースもまたちょっとした中毒症状を起こすような美しさです!

1st収録の代表曲である「R.I.P.」の変貌っぷりも異常です。オリジナルの緊張感溢れる硬派なイメージは完全に消滅。相変わらずブラスが鳴り響き、シンセもギターも「堅苦しさとか不要っスから^^」と言わんばかりに本当に楽しそうに演奏しています。これは本気で踊れる出来です!
続くインスト曲「GAROFANO ROSSO」の能天気っぷりもまた異常。実に可愛らしいシンセのフレーズがブラスと共に響くのですが、ずっしりと重みのあるベースが見事に曲のバランスを保っているのがとても印象的です。全ての曲に言える事なのですが、単に能天気に踊れるだけでなく、様々な工夫によってきちんとメリハリをつけるように配慮されている事こそがBANCOの実力を象徴するような証拠であり、私のなかでこのアルバムが超名盤である理由なのです。

実はこのアルバム、ライヴ音源そのままではなく後にスタジオでの手直しが施されているそうなのですが、それこそがこの誰にも真似の出来ない"テンションの高まり"と"安定感"の両立を可能にしているのだと思われます。
初期BANCOのファンの中には、このアルバムをボロカスに言う方がいらっしゃるようですが、それに関しては全く否定は致しません。これは、受け入れられる人間にはたまらない文句なしの作品であり、拒否反応を示す人間には何一つ魅力の無い作品となるでしょう。そんな感じの、「0点か100点か」みたいなアルバムだと思います。
しかし、このアルバムを避けてきた方々にも興味を持って頂くために、最後に一言だけ書かせて頂きましょう。

このアルバム、そこいらの作品とはちょっと格が違います!





           

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2012.02.10 (Fri)

JONI MITCHELL(SONG TO A SEAGULL)

JONI MITCHELL

1968/REPRISE


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これは、すごい。言ってしまえばその一言に尽きるのかも知れません。
カナダが誇るSSW、JONI MITCHELLのデビュー作です。

正直言ってこの人の事はほとんど知りませんでした。あえて言うなれば2ndアルバム『CLOUDS』のジャケットに見覚えがあったかしら・・・・・・?という程度です。

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ごく最近の事なのに、なぜこのアルバムを手に取ったのか、その理由もイマイチ思い出せません。恐らくは「有名らしいから聴いてみよう。」といった程度の軽い気持ちだったのでしょう。
今になって色々な情報を仕入れてみれば、この1stアルバムは後の『BLUE』といった傑作アルバムの陰に隠れてしまっている、そんな感じですね。
私にとってはそのような先入観を持たずに聴けたというのが大きなポイントであったかと感じます。

再生をすれば流れ出すのは、おおよそ想像通りのアコギが響くフォーク・ソング。そしてほんの少し低いめの芯のある歌声
そう、およそ想像通りの音楽のはずなのです。しかし、このオープニング曲「I HAD A KING」は何故か、何故か恐ろしい程の引力を持って響いてくるのです。それは一種の悲壮感であったり、そこから見える希望の美しさであったり、優しさであったりします。
MITCHELL の歌声は曲により一層の説得力を持たせ、低音は力強く、高音は涙を誘うように儚く響きます
大雑把なイメージとしては、個人的にNICK DRAKEくすんだ色合いとも繋がる部分があるとは思うのですが、やはり女性特有の華やかさも持ち合わせており、安易な表現ではありますが、まさにアルバム・ジャケットそのままのような音楽が味わえるのです。
決してキラキラと光るような色合いでは無いのですが、多くの色と細かい装飾によって美しい世界が構築される。そんな感じです。

純粋な(?)ギター1本のフォークだけでなく、ピアノと共にベースも参加した軽快な「NIGHT IN THE CITY」なども印象的です。この明るいイメージはやはりNICK DRAKE と通じる部分があるようにも思えますね。
しかし、MITCHELL の本領が発揮されるのはやはり最初の「I HAD A KING」のような、心の隅に引っかかる苦しさのようなものと希望的な響きが混在する曲であると思います。その路線としては「NATHAN LA FRANEER」なども素晴らしい仕上がりであり、途中にほんの少しだけ挿まれるエレキギター(ですか?)のノイズのような響きに首を絞められるような感覚がなお斬新で素晴らしく感じます。
個人的な好みとしては他に、謎のテンポの中で早口に海賊と踊り子の会話を描く「THE PIRATE OF PENANCE」、そしてエンディングを飾る、決意に満ちたような力強さと流麗さを持った「CACTUS TREE」などが挙げられます。
例えようの無い不安に近い感情や悲しさを感じさせながらも、結果として何か揺るぎ無い自信を持ったような曲で締め括られるというスタイルは、MITCHELL 自身のそれまでの人生を表現するというこのアルバムのコンセプトとして、非常に美しい輝きを見せてくれます。

非常に観念的で曖昧なレビューとなってしまいましたが、このアルバムが持つ引力の一部だけでも感じ取ってくださる方がいれば幸いに思います。
私もこれから他のアルバムをしっかりと聴いていく事にしましょう。





            

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2012.01.09 (Mon)

TRESPASS

GENESIS

1970/CHARISMA


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なんかもう全体的に地味。
お馴染みGENESISの1st・・・・・・もとい、2ndです。

恐らくある程度プログレに足を突っ込んだ方であればご存知であるように、このGENESIS、イギリス5大バンドの最下位辺りに位置付けられちゃう事が妙に多いバンドですが、正式なデビューは1969年となっています。
そのデビュー・アルバム、その名も『FROM GENESIS TO REVELATION』は、まぁ時代を反映するかのような小気味良いポップ・ロックに仕上げられたものの、な~んかイマイチ感が拭えずに(※個人的見解が多く含まれております。)売り上げもサッパリ。結局DECCAレーベルにも見限られちゃったのですが、メンバー達は諦める事なく活動を継続。RARE BIRDの前座やら何やらを経てCHARISMAレーベルに拾われ、約1年半の後にこの2ndをリリースする事となったのです。

正直言いまして、1stについては何度聴いても愛着がわかないので今のところレビューは割愛させて頂きますが、ストリングスを盛大に取り込みながらポップに仕上げられた前作のその作風からの変化はまさに驚愕の一言に尽きます。そう、完全に「どうしてこうなった」状態です。
1曲目の「LOOKING FOR SOMEONE」の最初の最初っから既にその異質さは見えまくり。確かに60年代的ポップ・ロックのバラードのような流れを引っ張っているとも考えられるのですが、BANKSオルガン、ピアノのシンフォニックな主張を筆頭にプログレ的な仕掛けが至る所に見受けられ、「やっぱ別バンドなんじゃねーの?」としか言えない印象を受けます。それで、前作からどんな大きな変化があったのかと考えてみたら「ドラマーが変わりました(`・ω・´)<キリッ」なんて言うもんだから困ったもんですよね。やかましいわ
いや、まぁそれも大きな変化なのは事実ですが。このJONATHAN MAYHEW さん、この後に加入するPHIL COLLINS に比べて技巧云々よりも、とにかく手数が多くてパワフルな印象を受けます。BANKS のキーボードやらPHILLIPS のギターがどこまでも叙情的な空気を演出するのに対して、この元気なドラムが曲にロック然りとした"ノリ"というか、躍動感を与えてくれているような気がします。

前述の通り、このアルバムにてバンドを脱退するANTHONY PHILLIPS のギターもまた特筆すべきものではありますね。と言っておきながら、実は素人の私にはこれと言って特徴が掴めないのですが・・・・・・(・ω・`)
あえて言うなれば2曲目の「WHITE MOUNTAIN」が良い例でしょうか。
哀愁漂いまくりの透き通ったアコギの音色の美しさは、もしかすると後の名曲「SUPPER'S READY」のオープニングを凌ぐ程のものなのかも知れません。単純なフレーズなのに妙に耳に残るBANKS のオルガンが結構いい所を持っていってしまうのもまた事実なのですが・・・・・・。
まぁとにかく、ほとんどの曲に於いて流れるようなアコギの音が響き続けるというのはこのアルバムの大きな特徴と考えていいでしょう。そしてそのアコギ上に美しくもちょっぴり力強いキーボードが重なってこそGENESISの音楽性の基礎が確立されるワケです!
特にオルガンとピアノのテンションが最高潮に達する瞬間がたまらない「STAGNATION」などは必聴だと思います。

ところがどっこいラストの「THE KNIFE」はなんとも異質な曲。
後にもライヴでの人気曲となるのですが、とにかくこれまでのアルバムの物静かな雰囲気を踏み倒すかのようなオープニングは本当に強烈です。他の曲では失礼ながら驚くほど影の薄かったRUTHERFORD のベースは、もう若干音割れしちゃってるんではないかと思うほどに響き、MAYHEW は妙に重く響くスネアを鳴らしながらやたらシンバルに手を出しPHILLIPSエレキギターをギュインギュインと弾きまくります。BANKS のスタッカートの効いた(?)跳ねるようなフレーズもこの頃から健在。私はもはや一種の凶悪さを感じてしまいます。これは本当に素晴らしい超名曲です!

全体を通して考えてみれば、このアルバムでBANKS のキーボードの技術の基礎がほぼ完成されたというのがかなり大きなポイントであるような気がします。以降のどのアルバムにも劣らない躍動感と美しさを兼ね備えたオルガンとピアノの響きは、是非多くの方に聴いて頂きたいと思います(ただし、ある程度初期GENESISの別の作品を聴いてから触れるべきだとは思いますが)。
また、今回レビューを書くために全体を聴き直してみて感じた事が、このアルバムの全ての要素が後の名曲「SUPPER'S READY」に直結しているのではないかという事です。あくまで一個人の見解ですが、このアルバムを濃縮すれば「SUPPER'S READY」になるのかと思うと、また別の面白さが出てくるかと思います。

さて最後に、この時点で全く触れていない我らがアイドルPETER GABRIEL に関して書かせて頂きましょうか。
はい、ご想像の通り、彼はこの作品でも平常運転です!





           

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2011.10.30 (Sun)

ちょこっとコメントとかする場所 第2保管所

このコーナー、懲りずに続けます。

一つ目のログ(?)が50に達したので、こちらに移行することにしました。
前回と同じく、下に行くほど新しいものです。
カテゴリ欄の一番上のほうにあるタグから飛べますので、たまにでいいので、見てあげて下さい!

なお、このコーナーは、『Office Chipmunk』様の提供でお送りしております。



嘘です。



本編は続きにありますわよ

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2011.10.30 (Sun)

TUBULAR BELLS

MIKE OLDFIELD

1973/VIRGIN


tubular_bells_big.jpg


ついにやって来た泣く子も黙る超名盤。MIKE OLDFIELDのもはや伝説っぽいデビュー作です。
ジャケットも含めて、音楽史上に残る奇跡の1枚だと信じています。

MIKE OLDFIELD といえばアレですね。元祖宅録オタクの引きこもり楽器マニア野郎ですね。
まぁ、この作品の製作以前に、KEVIN AYERS 辺りの人脈の演奏に仲良く参加していた姿を考えれば、この頃はまだそこまでネガティヴにはなっていなかったのかも知れませんが。

とにかく、このアルバムは、かのVIRGINレコードの第一弾作品として製作されたものであり、若々しさの溢れる19歳だか20歳だかの時期に、ただひたすらにスタジオに引きこもって2000回以上の多重録音を繰り返すという気の遠くなるような作業を経て生み出された1枚です。
基本的に演奏はOLDFIELD 一人のみ。クレジットを見る限り、コーラスと管楽器系、そしてパーカッション系にゲストが数名参加しているようですが、何にせよ、ほぼ全ての部分がたった一人の手によって多重録音で構築されているのです。そりゃもう制作期間は9ヶ月に及んだのだとか。

内容については、もはや書く必要も無いのかも知れませんが、アナログ両面をフル活用したタイトル曲「TUBULAR BELLS」(A面、B面で「PART 1」「PART 2」となっています。)のみの、実質1曲勝負。
多くの方がご存知の通り、「PART 1」の冒頭部分はかの有名なホラー映画『THE EXORCIST』のテーマソングとして、OLDFIELD からの了承無しで使われちゃったりしたというエピソードを持っておりますが、アルバム自体は非常にゆったりとした空気で構成されています。と言いますか、あの冒頭部分すら私には美しく幻想的な印象なのですが・・・・・・。
序盤の繊細で緊張感溢れるピアノのパートを過ぎれば、ここからがOLDFIELD の真骨頂!一気に大草原に飛び出したかのような開放感に満ちたサウンドにはしばし唖然とさせられます!
OLDFIELD の初期作品の最大のポイントは、その音楽から風景描写など、様々なイメージが次々と湧き上がってくる点です。それが本人の意図する情景と等しいかどうかは別として、聴けば聴くほどに作品に対する個人個人のイメージがはっきりと生まれるのです。
また、作品中にいくつか存在するメインフレーズ的なものが、様々な場面で姿を変えて複数回登場するのも、美しさとインパクトに大きな影響を与える要素であると考えています。考えてみれば、これはクラシックの手法ですかね?

消え入るような淡い表現、そして時には攻撃的にもなる表現の幅広さ、それでも何故か絶える事の無い優しい響き(それがたとえ攻撃的であっても!)は、まさに唯一無二の個性であると思います。
そんな中で私が最も好きなのが、「PART 1」の終盤。延々と繰り返されるベースとギターの静かなリフの上で、様々な楽器が入れ替わりながら主題を演奏するパートです。
ピアノやグロッケン、ベースにギター、マンドリン、途中から徐々に主題が厚みを増していき、最後に響くのはタイトル通りのチューブラーベル!
それぞれのリード楽器が入る時に、その楽器名を紹介するMC(?)が入るのですが、それがまさかのVIVIAN STANSHALL 。あの狂気に溢れたBONZO DOG BANDでもトップレベルにイカれた感じのするSTANSHALL が、なんとも説得力のある言葉で曲を盛り上げてくれるのです!
ダブルスピード・ギターが盛大にミスったりしますが、それももはや"味"として捉えられる域に達しましたねw

「PART 2」ではこれまた牧歌的で優しいメロディーが先行し、途中からティンパニーとエレキギターの響くパートに移行。この部分では、OLDFIELD の特徴の一つでもある伸びのあるギュインギュインのギターを聴くことが出来ます。でも、まだこの頃は控え気味ですかね?あの感動的なギターの本格的な登場は次作『HERGEST RIDGE』からのような印象があります。
なんだか後半では、賛否両論ある「ピルトダウン人の叫び」のようなものが聴けたりもしますが、あれはまぁ人の音楽嗜好によるでしょうね。私は重いリズム・セクションと踊るようなフレーズの上では結構アリだと思っています。
そして、ラストは薄明かりが射すようなオルガンとギターの美しい響きの後に・・・・・・衝撃のクライマックス!こればかりはご自身でお確かめ下さい!

アルバム1枚で1曲という壮大極まりない構成、そしてほぼ一人での多重録音というコンセプト。その中で、一切の破綻の無い、むしろ完璧に構築されたアルバムを作り上げた手腕は、本当に素晴らしいものだと思います。
確かにプログレというジャンルで分類してしまうには勿体無い作品。ある程度の音楽への興味があるならば、出来る限り触れて頂きたい傑作です!
けどね、まだ私は言ってませんよ?これが最高傑作だとは・・・・・・w





            

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